道楽亭寄席OD11.19 ①

東西若手対決!

桂紋四郎・立川志ら門二人会

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オープニングトーク

皿屋敷播州皿屋敷)」紋四郎さん

お菊の皿(番長皿屋敷)」志ら門さん

仲入り

「元犬」志ら門さん

「千早ふる」紋四郎さん

 

・オープニングトーク

今回はフライヤーにある通り上方落語江戸落語の若手落語家お二人の共演でした👏✨

登場してすぐに志ら門さんのインカムに食いついて「配信出来はるし、落語も一応出来るしすごいなー」とイジる紋四郎さんと「ハイブリッドだからね、ヘヘッ」と返す志ら門さん、ふたりとも楽しそう😆

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「紋四郎兄さんとやりたかったんですよ―」って開始早々から嬉しそうな志ら門さんに「前に会ったときもはじめましてと言われたけど3回目だった」とか「兄さんとは連雀亭くらいしか会う機会がないから〜ていうてたけど去年新宿で一緒にやったっちゅうねん!もうね、調子のええ男なんですよ―」って返す紋四郎さんも楽しそう♪

(どーでもええことですけど。関西弁って話しやすいですけど書くとなるとひらがなの並びがややこしい💦🤣)

紋四郎さんってノリが良くてお話上手ですね。志ら門さんはいつも自分の役割として場を仕切って相手の方を乗せていこうとされてるように思うのですが、紋四郎さんはそれに上手く乗っかってわかりやすく笑える空気感を出しておられるように感じました。

事前の打合せではせっかくの上方と江戸の共演だからいつもと違うことしてみたらどうだろうということで、志ら門さんが長い話を二人で分けて話すリレー落語やっちゃいますか?と提案されたそうですが特にネタの候補を考えていたわけではなかったそうで、その場であげた候補が上方ではあまりやられてない江戸落語ばかりだったのだとか😅そんなこんなで上方と江戸の二人が同じネタをする禁断落語というものにチャレンジしようということになったようです。

出番はじゃんけんで決められましたけど、僕はグー出します、じゃ僕はパーで、と宣言された通りの結果だったからまぁ出番は決まってたのかな😆

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👆じゃんけんするのにお客さんの方へ寄りすぎて配信画面から消える紋四郎さんを呼び戻す志ら門さん💦

息が合いすぎて二人で漫才してんのかってくらい面白かったです😂💫💫

同じネタをするというタブーな落語をするにあたってお二人ともに「せっかくだからね」と言い合っておられてワタシ的に萌えポだったのですが会場や配信で見られた方どーです?(なにが😅)上方と江戸の落語の共演は珍しくないのかもしれませんが、せっかくの機会だからみてくれる方にこの会ならではの特別感を感じていただこうと思ってくれているっていうのをみなまで説明せずお互いに「せっかくだからね」って言い合って唯一無二の空間にしてくれるの萌えますよね―、私もですぅ―(強引。)

 

皿屋敷播州皿屋敷)」f:id:kkchilltime:20231126231203j:image

紋四郎さんのご説明によると「皿屋敷」というのは元々は播州のお話で、江戸時代にその芝居が流行ったので「ソレそのまま東京でやったらええんちゃうんー」(←紋四郎さんのいわれたまま😅)てことになり、結果江戸の「番町皿屋敷」のほうが有名になったのだそうです(へぇ〜。)これはますますどちらの皿屋敷も一度に聴けるなんて楽しみでしかありません。

ここまで(オープニングトークから一番手の枕まで)見ていて、紋四郎さんは地頭が良いのだろうというのもわかるし、あまり強烈でない関西弁も聴き心地が良いし、エピソードトークなどの話し方もわかりやすくて面白いし、落語はもちろんお上手でした💡またほかの落語会でも見れる機会があるといいな―と楽しみになりました🤟😊

以前に上方落語江戸落語の違いはなんだろう…と書いたことがあって専門的なことは未だにわからないですが、大阪、東京へライブに行くとファンのファッションセンスがどことなく違うんです💧それと同じ違いを感じるのかなと想像してましたけど思ってたよりそんな違わないとは思いました。ただ同じ話を一度に聴くとやはり細かい違いはわかるもので、脚本の微妙な違いは土地柄によるものだろうと思うし、芸として受け継がれていく流派的なものにそれぞれのカラーがあるのだろうとも思うし、最終的には演者さんのセンスや個性も加わるだろうし。

紋四郎さんは枕で播州に因み姫路にまつわるエピソードトーク(昔の彼女さんとの思い出話)をされ、落語に入って皿屋敷とは何かを六兵衛さんが説明し始めたころから会場の何処かで何かのアラームがなり始めたようで、ソレに気を取られてしまった紋四郎さんは「姫路の代官青山鉄山」というはずのところを「姫路の相撲取りヒオドシ」って言っちゃって「間違えた!これは後ででてくるやつや!」と照れたり慌てたりされてました。わ―萌えちゃう(は?)

ライブですねー🤟✨

そういうその場限りのハプニングとかあったほうが特別感でますよね―🥰

以前志ら門さんが登場人物の名前間違えたときも「尊いっ!」って思っちゃって、その落語会はなんとか円盤化にならないのだろうかと書いた記憶があります。私、変わってます?😅

まぁ私が変わっているかいないかはまたいつか考えるとして。

紋四郎さんの落語が初めてなので上方落語がそうなのか紋四郎さんがそうなのかわかりませんが、紋四郎さんの落語は情景描写が細かくて想像しやすいのと、話の筋も細かいところまで辻褄が合っているというのでしょうか人物や物、場面の切り換わりなどの説明も細かくて、たとえその落語を初めて聴いたのだとしても話の筋がきちんと分かってついていけるという安心感がありました。

また噺のオチもゆったりと話してしっかり落としてからお辞儀に入るあたりも江戸落語とは間のとり方が違うところかなと感じました。

私的にはお客にノセられたお菊さんも関西弁なところツボでした🤣🤣

 

 

お菊の皿(番町皿屋敷)」f:id:kkchilltime:20231126231252j:image

志ら門さんの枕もご自身の経験談でしたが、こちらは怪談に因んだお話でした。

以前行かれたバーでは怪談をしてくれる方がいて話を聞いている最中に上から何かが降ってきたりと怖がらせる仕掛けもあるお店だったのだとか。話の種にとご友人と行かれ怖かったねと店を出たそうですが、その数分後に店にはパトカーが集まって来たそうで、なにやら白いものなどがみつかったとかなんとかっていうのをニュースで知ったそうです。いや、なんか、それ、違う次元の恐さ😱😱😱毎回毎回志ら門さんのエピソード聞くたびに、生まれながらにして話のネタを引き寄せるナニかを持ってると痛感します😅

お菊の皿」は町人?たちとご隠居さんとのやり取りから始まりました。噺のつかみで「上方落語と以下同文」と説明を端折ろうとするご隠居さんは、志ら門さんの思考回路そのままが出ていてめちゃ面白かったです🤣

志ら門さんは何度か「ほら、もうここもウケないでしょ」って訴えられてましたけど、そんなでもなかったと思います。

同じ話でもそれぞれのカラーがあるから退屈はしません。重複するかもしれませんがもう一度まとめると、上方落語は登場人物の威勢がよくてキャラが濃い気がします。情景描写を細かく語るので、全体的に一文ずつ句点(。)がついているように感じます。オチもゆっくり丁寧。

江戸の方は噺にもよるかもしれませんが登場人物の品が良いことが多い気がします。そしてこれも流派などにもよるのかもしれませんが一つの文章の終わりを少し弱める傾向にあるのか、文と文の間に句読点(、。)が無く、早口なわけではないのですが「です、ます」をいうか言わないかくらいですでに次の文に入ってるのをよく耳にします。初めの頃、オチとお辞儀の間に句点がなくひとつにまとまってる流れに慣れなくてなんて言ったのかわからないこともありましたけど、特にそれをマイナス点と感じたことはありませんし、違いの発見や変わらないベースの安心感、そういう魅力があるからどちらも受け継がれて続いているのだろうと思います。この日の会場もこの貴重な体験を楽しまれてる感じでしたし、私もどちらの噺もそれぞれに楽しめました🤟😊

 

 

(はっ!あたしなんて落語に詳しいわけでもないのになにえらそーに語ってるんだ💦しかも長々と。まだ会の半分残ってるというのにどエライ長さになってしまった⤵️どうしたもんだか)

🤔💦

🤔💦

🤔💦

 

 

[つづく]

 

 

 

 

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